「私、ひとり親なんだけどなんで保育料無料じゃないの?周りの人みんな無料なんだけどおかしくない?(激怒)」なんて話をよく聞きます。
でも、保育料の仕組みを知っていればこれは不思議な話ではありません。(納得できるかどうかは別問題として)
上記のような疑問を持っているということは、保育料のことをちゃんとわかっていない証拠です。ここでは、母子家庭(ひとり親家庭)の方に知っておいてほしい保育料が無料(タダ)にならない2つの理由について解説します。
理由その1:住民税が非課税ではない
母子家庭(ひとり親)の方は、以下の決まりごとを絶対に知っておいてください。
住民税が非課税なら保育料は無料
逆に、非課税じゃなければ、ひとり親(母子家庭)であっても保育料がかかるわけです。
保育料は地域ごとで様々ですが、ひとり親(母子家庭)で住民税が非課税なら保育料はタダ!というのは日本全国どこでも同じです。覚えておいて損はありません。
母子家庭の方は住民税が非課税の人が多いです(私の住んでいる自治体の場合)。なので、住民税が課税されていて保育料を払っているひとり親(母子家庭)の方は「なんで周りの人は保育料が無料なのに、私だけ保育料がかかるの?」と疑問・憤りを感じてしまいがちです。
というわけで保育料を無料にするには住民税が非課税にならないとダメなわけですが、しっかりと理解するには住民税と保育料に関する基礎知識を知っておく必要があります。
以下の記事で住民税と保育料の関係について解説しているので参考にしてください
理由その2:実家で両親と同居している
実は、住民税が非課税であっても保育料が0円にならないケースがあります。それが、両親と同居している場合です。
保育料の仕組みには、ざっくりとこんな考え方が存在しています。
「あなたは収入が少ないから、自分自身で生計を立てれないですよね?しかも両親と一緒に住んでるってことは、両親からの援助があって生活しているんだよね?なら、保育料は両親の税額も見て計算しなきゃね!!」
というわけで、親自身に収入がなくて、かつ、実家などで両親と一緒に暮らしている場合、両親の収入も保育料の計算に含まれてしまうことがあります。
この仕組みを知らないと、「私、今求職活動中で収入がないのに、父の年収が高いせいで保育料が月額3万円になってた・・・」なんてことになりかねません。
というわけで、両親と同居している場合は、ある一定収入以上の稼ぎを確保し、お住いの自治体から「この収入なら、自活できているね。両親の援助は不要そうだし、だから両親の収入までは見ないよ!」と認められる必要があります。
詳しくは、以下の記事を参考にして見てください!
何れにしても、細かいルールは各自治体で定めています。「実家に戻ってきたけど私に収入なんてないよ!」って場合は、何も知らないとトンデモない保育料になってしまう場合もあるので、自治体に詳細な取り扱いを必ず確認するようにしましょう。
まとめ
実家に住む母子家庭の方が保育料を安く抑えるコツは、収入をうまくコントロールすることです。(パートなどで自分でコントロールできる場合に限ります。正規雇用で勤めているようであれば、収入額のコントロールは難しい場合が多いでしょう。)
収入が全くないと同居する祖父母の収入も含まれて保育料が計算されてしまいますし、中途半端に収入があると、保護者自身の収入で保育料は高くなります。難しいバランスですね・・(汗
さらに、収入状況は税金の金額にも影響します。このサイトは、保育料を中心としたサイトですが、その他にも子育て世代をサポートできるような経済面での話をどんどんしていきたいと考えています。税金と収入の関係については、いつかこのサイトで詳しく解説していく予定です。